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●第四日目 5月3日・火曜日
楊枝ノ宿小屋〜孔雀ノ覗〜橡ノ鼻〜釈迦ケ岳〜千丈平〜軌道修正〜鹿と遭遇〜水場〜深仙ノ宿跡 (テント泊)
本日、目指す山は釈迦ケ岳1799.6b)三角点と出合えそうです。ジョンの山岳会の仲間のヤマナカさんとはやしさんと一緒に歩くことにしました。
どちらも山岳会の猛者。着いていけるかどうか少々心配ですが、頑張ってついていきます。
小屋前を出ると急な傾斜が待ち構えています。仏生ケ岳の横駈道まできつい傾斜が続きます。このルートにある小屋は鞍部に建っているためどの小屋も朝の歩きは急傾斜の中です。
最初の目標は孔雀岳の西面に湧き出る「とりの水」です。ここで顔を洗い身なりを整えて釈迦ケ岳を目指す予定です。
「とりの水」は小さな谷筋から湧き出ており山人を癒すには 十分な水量が流れ出ていました。
 
 ▲仏生ヶ岳の横駈道
 
▲孔雀覗でのヤマナカさんと姫 ▲孔雀覗でのはやしさん ▲孔雀覗でのヤマナカさん ▲落ちないように引っ張ってくれてます
▲八経ヶ岳方面を望む ▲鐺(こじり)返し辺りを行く
▲貝ズリのキレット ▲椽の鼻
▲踏み外せば奈落。そんな所を何箇所も通過します ▲おおお! まだこれを登るのかあ
▲当然のように岩場が出てきます
▲釈迦ヶ岳は近いぞ…これからが胸突き八丁…頑張れ
▲釈迦ヶ岳に到着 ▲なにわともあれ腹ごしらえ
橡ノ鼻を過ぎると岩壁の間を縫ったり登ったり緊張の連続です。行き過ぎて急な岩を登りつめて身動きがとれなくなったり、少々恐い思いをしました。杖捨てを過ぎた辺りから登山道は細くなり急激に登っていきます。また残雪もあり、確実に一歩一歩、高度を上げてながら頂上を目指します。
先頭を行く岳友の「着いたよ-」の一声に元気百倍、そう時間をかけることなく頂上に到着。やった-。おなかすいた-。 
頂上には釈迦如来の銅像が安置されています。この釈迦如来像は、大正13年に「鬼マサ」の異名で知られていた岡田雅行さん(身長188cm 体重約120kg)という強力(ごうりき)がたった一人で道をつくりながら、3分割にして担ぎ上げたと伝えられています。
ヤマナカさんやはやしさんの速度はとても速くて同行していただくのが気の毒なため釈迦ケ岳山頂で別行動をすることにしました。
山頂でラーメンを作り、木の枝で箸を作り、おいしくいただきました。俗に言う「シャリバテ」状態でしたが、少し体力も復活した様です。 
▲二ホンシカと出遭いました
下りの勢いそのままに落ちるように歩いているといつのまにか奥駈道を外してしまい十津川村旭のルートに突っ込んでいました。千丈平まで下り気がついたところで再び登り返しです。難儀やなあ。
お互いに無言になりながらゆっくりと登り返します。その時十数頭のニホンジカの群れに遭遇しました。「鹿や」「写真写真」そう言っている間に無言状態は解消されていました。まるで鹿さんたちが「あんたら喧嘩せんように行きや」とでも言ってくれているようでした。
間違った原因を考えつつ奥駈道を目指している途中、「かくし水」の水場がありました。そうか、ここを通過するとき二人連れがいて水を汲んでいるのをトイレと勘違いして足早に通過したのが道間違いの原因だったのです。
奥駈道に戻り気分よく歩いていると前から一人の女性が上がってきました、先ほど釈迦ケ岳の上で言葉を交わした女性です。
「どこにいらっしてたんですか」「大日の行場を見に行ってきたんです。登ることは考えていなかったんですが、その場にいた三人の男性に勧められて登ってきました」「良かったですね。私たちも明日登ります」 そう言いながらすれ違いました。
▲深仙小屋に到着でーす
時間は早いものの今日はここまでと決め小屋の中を覗きました。ここは長椅子式になっていて収容人数も少なく、小屋にはまだ誰もいませんが昨夜の事もあることから、小屋の前にテントを張ることにしました。
続いて天満のSさん、八尾のシェフさんも到着です。八尾のシェフさんが岩から浸み出る水(200ccのペットボトル1本を満タンにするのに約10分要)
を汲む間順番待ちをしながら、「明日は熊野本宮ではなく前鬼に向けて下山する」ことなどを話してくれました。
岩から浸み出る水は胃ガンに効くと言い伝えられ、香水(こうずい)の如く、乳味の如くありがた〜い水との古歌が掲げられていました。
ジョンが胃痛を起こし体調不良の様子で、名張のお医者さんも到着し胃痛の話をするとお薬を頂けることとなりました。

時々テントに往診に来て下さり声をかけてもらい心強かったです。リュックの重さを重視したばっかりに食材不足にたたられ不安な毎日を過ごすこととなりました。
「これも修行!」と自分に言い聞かせ2日分の睡眠をたっぷりと取ることができました。
 第四日目 5月3日・火曜日深山小屋前で テント泊
  JONの一言
今日のコースは非常に良いコースだったように思います。私の確認不足もありますが、奥駈道の碑の設置角度が良くないような感じがしました。
明日以降は確実に確認をしながら行こうと思います。
文:美智子姫  
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