Yamatabi-CLUB000
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最後は新穂高の温泉に入らなくっちゃぁ…高山の町を下駄でカッポカッポするぞ〜
●第9日目 9月19日(月曜日・晴れ)
とうとう最終日となりました。さわやかな朝を迎え新穂高温泉へむけて左俣林道を歩きます。新穂高温泉に来れば当然温泉入浴だろうと決め込み、バスターミナルの側のアルプス温泉(無料)で入浴し着替えることにしました。今日の衣類からも少々臭いが出ています。
途中、大きな山が丸ごと崩壊しており、側を歩くのも恐ろしく、思わず小走りにその場を通過しました。林道の傍らにはススキが風にそよいでおり秋を感じることができました。1時間ほどで新穂高の街へと出ることができます。
蒲田川左俣林道林道
笠ヶ岳新道分岐 水場 お助け風(風穴) 新穂高側、最初の標識
崩落地 左俣林道
ホテル・ニューホタカ 日帰り入浴500円
林道が大きくS字カーブを描き終わったところにホテルらしき建物が見えます。そこに「日帰り入浴500円」の看板。「入って帰ろう!」ということになり
「ホテルニューホタカ」の玄関に泥だらけの登山靴で飛び込みました。快く入浴をさせていただき、最後の着替えを済ませ、高山行きのバスターミナルへと向かいました。
お土産店は閉鎖です 下山届けを出して いつもながらミラーの下で ロープウエイのりば
バスターミナルあたりまで降りてみると、何となくさびれた街に変わっている様子です。バス停の側にあったアルプス温泉も区画整理のために無くなっていました。ニューホタカで先に入浴していていて良かったです。
賑わっているのはロープウエイ乗り場付近だけのような感じを受けました。バス待合所も無人となっており、みやげ売り場も閉鎖みたいです。

リュックをデポし、ローブウエイ乗り場まで散策をすることにしました。散策と言うよりも目的の買い物があったのです。ロープウエイ山頂駅にしかないという「岩クラゲ」をぜひとも購入したいと思い、交渉を重ね希望通りの品を手に入れることができました。
笠ヶ岳 笠ヶ岳(左)と緑の笠(右)
買い物を終え、高山行のバス9時55分に乗り、高山の街で下駄を買うことにしました。登山靴を履きっぱなしだったためか、両方のかかとの皮が剥け赤く腫れていたのですが緊張の糸が切れた途端、痛みを感じ始めたのです。
JR高山駅 お土産店のさるぼぼ げたげた
ゲタを買った後、登山靴から解放された足はカラ〜ン、コロ〜ンとリズミカルに高山の街を散策し、お蕎麦を食べ、さるぼぼと一緒に記念写真を撮り、ゆったり、まったりとした時間を過ごすことができました。
登山靴を下駄に履き替えて ゲタゲタゲタ カッポカッポカッポ
橋の欄干のモニュメント 一路大阪へ
高山名物の「さるぼぼ」の由来は「昔は流行り病が多く、特に天然痘が恐れられていました。赤い布は天然痘予防になると言われ、人形を赤い布で作ったのが、さるぼぼのはじまりです。飛騨では赤ちゃんのことを「ぼぼさ」と言い、赤い人形がさるの赤ちゃんみたいということで「さるぼぼ」と言われるようになりました。女の子の節句に、病気にならないように大事に飾られていたそうです。

高山14時20分発の大阪行高速バスに乗り無事帰阪することができました。

  ★今回の山行を振り返って・・姫
8泊9日は長い様でもありましたが、あっという間の9日間でした。ロングコースでの悩みは何と言っても天候です。山は天候次第で成功します。あとは体力との闘いで、ロングコースはガツガツと慌てて歩くと途中でギブアップすることになります。最初から最後まで、登りも下りも同じ歩調と速度で前進すれば輝かしいゴールが待っています。大峯・奥駈けコースでのことですが、私たちと同じ時間に出発し、あれよ、あれよと言う間に姿が見えなくなりました。その足の速いこと・・・・避難小屋にやっと到着したときには、既に夕食を済ませくつろいでいました。翌朝、また同じ時刻に出発をするのですが、どうも体調が悪くなり途中の前鬼に向けてリタイアするという事でした。後姿は無念さがにじみ出ておられましたが途中で中止する決断を称え、別れたことがありました。もっとゆっくり歩けば山岳経験豊富な方たちでしたからゴールできたはずなんですが。とにかく山登りは正しい歩き方でゆっくり前進が基本であると感じています。私は特に足が遅く、同行された方が「おっそ〜!」とあきれ顔だと思うのですが「ウサギとカメ物語」ではありませんがゴールではそんなに時間差がないように思います。下りの速度の出しすぎは膝を痛めます。登りに比べて早く歩けるので飛ばしたいのはわかるのですが、下りもゆっくり、ゆっくりが足の負担が軽くてすみます。

私をいっぱしの山ガール(ん?ちゃうやろ!山婆やろ!)へと導いてくれ、山の技術を気長に教えてくれたパートナーにも深く感謝し、今回は同行できなかったポチの応援にも感謝し、そして、そして、元気に歩ける丈夫な足を持つ自分自身も褒めてやりたいと思います。ありがとうございました。
  ★今回の山行を振り返って・・JON
今回の山行で、今までに増して高齢の単独行者に多く出会ったのは驚きでした。中高年者の山岳事故が多いと警察庁や山岳警備隊は警鐘を鳴らしていますが、山岳事事故者のおおくは高齢者であり、その数は増える一途にあるようです。若い女性の単独行者も多く、そのうちの一人と小屋のテラスで話しましたが、「一般ルートなら誰かが助けてくれますから大丈夫です」そうおっしゃっておられました。まったく危機管理がなされていない状況です。
きつい岩場を越える場所で、2人のペアと会いました。見かけるに一人はベテランそうな男性、もう一人は初心者らしき女性でした。手取り足とりで通過されていましたが、このような場所で、初心者らしき女性にトラブルが発生しても、ベテランの男性は問題なく解決できると思いますが、万が一ベテランの男性にトラブルが発生したり、病気が発症して動けなくなってしまったら、初心者の女性に解決策は無いでしょう。それどころか通行者がいなければ初心者の女性は死に追いやられるかもしれません。パーティの組み方に一考を頂きたいところです。

それと最近山で目にする女性のタイツ+スカートのスタイルですが、タイツをやぶいたまま血を滲ませて歩いている女性を2人みかけました。人体工学的にも優れたタイツでしょうが、ロングパンツほどに強度が無いように思います。ロングパンツの下に着用すれば最高なタイツなのでしょうが、暑さ対策であのようなスタイルが生まれたのだと考えます。山行ルートを考慮して着用するように、一考していただきたいところです。

美智子姫:記    
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