●7月5日(土)
ルンゼってなあに 「水の浸食作用により岩壁にできた急なけわしい溝」 だって。
「菊水ルンゼ・敗退編」を読んだ岳友から「今度行くときはぜひ同行しましょう!」とエールを送ってくれました。よっしゃ〜
「敗退編」でも述べましたが、菊水ルンゼは、六甲山・菊水山の西側の急峻な斜面に位置するルンゼです。ルンゼとは、ドイツ語起源の登山用語で、水の浸食作用で岩壁にできた急なけわしい溝のことをいうのだそうです。
今回の参加者は、マゼンタチーム改め「チームJJ」の2人とジョン、姫の4人です。「チームJJ」の名前の由来はマゼンタチームリーダーが前日に還暦を迎え、晴れてじぃじぃの仲間入りをしました。しかし爺爺と呼ぶにはまだ若いのでじぇいじぇいになったという次第です。
鈴蘭台駅8時30分集合、新開地までは同じ電車に乗っていたはずなのに何故か改札でお出迎えを受けました。聞くところによると新開地で鈴蘭台行の電車乗り継ぎ時間が、わずか2分だったため駅構内を走ったのだとか・・・もう体力使ってる〜
08:30  神鉄・鈴蘭台駅
09:00  菊水ルンゼ登山口
09:00  妙号岩見学 
09:20
09:25  菊水ルンゼ登山口
09:35  ルンゼ取付点
10:10  展望岩看板
11:00  菊水山山頂 
12:00
13:00  登山口ゴール
13:30  神鉄・鈴蘭台駅
 神鉄の座席かわゆい 人っ子一人乗ってない  神戸のプレート5桁だぁ 
この辺で蛇に遭ったなあ ちょっと名号岩の見学に さあここで準備して 南無阿弥陀仏の名号
登山口まではバッチリ覚えているし、途中「ヘビのクライマー」の場所を紹介したり妙号岩も見学しました。
登山口でスワミベルト、ヘルメットなどの装備を整え「いざ出陣〜!」
トップを私が歩きます。「前回の敗退した時みたいに行き過ぎたらあかん!また藪漕ぎやでっ!」誰に言うともなく、自分自身に言い聞かせながら前回見失った雑草の生い茂る進入路に無事入ることができました。ここを見失わなければ大丈夫です。難易度は芦屋の地獄谷の2倍と聞いていましたが慣れないからそう感じるのと岩場が苔で滑りやすくて危険のため難易度が上がったのだと思います。「菊水ルンゼは大したことはない」と言う人もいますが行ってみなければ感想も述べることができません。ここからダムを挟んで反対側には妙号岩がきれいに見えています。斜面には、大きな岩が崩れて転がっていました。
岩場をかき分けながら進んで行くとルンゼらしき谷筋にでました。ここが菊水ルンゼの遡行起点と思われます。 よしよしこの調子やっ!
さあルンゼを目指して 急な傾斜に気をつけて ぼちぼちルンゼです 間違いなくルンゼに入りました
このルートは、まさに「水の浸食作用により岩壁にできた急なけわしい溝」状のコースであり、変化があって楽しいコースですが岩壁の谷筋は苔で滑りやすく登攀が難しいと思われる箇所が何か所かありました。急な岩場の登りは、残置ロープでバランスを取りながら滑らないように細心の注意をして身体を引き上げて行きました。「ロープ出して〜っ!」一度だけ叫びましたが「こんくらい行けるっ!」と激が飛び何とか、ロープなしで岩場を通過しました
展望岩の看板に沿って尾根筋に上がりましたが見事に失敗…展望岩に辿りつけず。
汗だくになりながらも、結構楽しみながら岩場が終了しました。岩場の終了点で道が左右に分かれており左谷筋には「展望岩・・2分」と見落としてしまいそうな程の小さな看板があり、リュックをデポして展望岩に行くことにしました。「お〜いもう5分以上経ってるど〜」
と声が聞こえましたが踏み跡を頼りに、どんどこどんどこ登って行きました。しかし展望岩らしき場所に出ることができませんでした。諦めてもとの場所に戻る途中、ふと見るとそれらしき大きな岩が見えていました。「もう少し行けば到着したのに!あの2分って書いた看板は何やったんや〜」とぶつぶつ言いながらデポしたリュックの場所まで戻り水分補給をし右方向についている道標に沿って登って行くと一般道と合流しました。
 谷を挟んで対岸の展望岩…
途中の展望岩の上で スイカを食べて元気モリモリ
菊水山の山頂です。バンザーイ三唱 と デンの記 撮影会
しばらく登って行くと菊水山のシンボルである電波塔が見えてきました。もうすぐ頂上です。頂上に到着すると雨がポツポツと落ちてきて、遠くの空は今にもザーッと大粒の雨になりそうな気配です。
三角点を探し「デンの記撮影会」を済ませ宴会場所を探しました。今回は特別に「チームJJ」リーダーが冷えたビールを担ぎ上げてくれています。
すぐ近くに東屋を見つけました。天気が良ければ青空の下なのですが間もなくやってくる雨対策のために東屋の隅を借りて宴会スタートです。
東屋の中には読書をする先客がいたのですが気にすることなく宴会場を設営しました。(お騒がせします・・)
チームマゼンタはこの日から 「チームJJ」 に変更 。JJボスの還暦パーティです
前日に還暦を迎えた「チームJJ」のリーダーのために乾杯!北海道で熊に食われるなよの壮行の乾杯、リベンジ成功の乾杯!声高らかに
「かんぱ〜い!」よく冷えたビールは喉もとを素早く通過し汗だくであった身体の芯を心地よく冷やしてくれました。登山途中の飲酒はあまり感心しませんが今回は特別です・・・!ジョンの顔がビールで真っ赤に染まっていて時間を置かなければ下山できそうもありません。
しばらくすると予想通り大粒の雨が落ちてきました。雨に濡れて東屋に駆け込んで来る人がぞくぞくと入ってきました。みんな譲り合って雨宿りをしています。私達は「われ関せず」で宴会絶好調、山の話、映画の話、そうかと思えばロープを出して「夜逃げ結び」まで披露する始末です。こんなに長い時間頂上に滞在することは滅多にありません。と言うか初めてかもしれません。愉快な時間はあっと言う間に過ぎていきまし
雨宿りする人の中に「合羽を持って来なかった」という若者3人グループがいて午後の降水確率60%って予報で言ってたのに・・・呆れて開いた口が開いたままになってしまいました。本来なら山の先輩として、お節介婆として物申すところではありましたがアルコールが入っていたため声には出さず心の中で叫びました。「六甲山をなめるなよ!」
ジョンの赤ら顔も、ほぼ平常に戻ったことから「よっこらしょっと」重い腰をやっと持ち上げ下山準備をしました。雨はほぼ止んでいましたが途中で降られたら大変と合羽を着て下山開始となりました。下山道は一般登山道を利用し満開の紫陽花に見送られながら快適に降りて行きました。時々車道に出たり、山道に入ったりと変化のあるお勧めコースです。鳥のさえずり、木立の緑、小川のせせらぎ、見るもの、聞くものすべてに癒されて歩くうちに登山道まで戻ってきました。午後1時、早くもゴールです。
登山道のゲートを出たところで合羽を脱ぎ着替えを済ませクールダウンしながら駅に到着。時間はまだ1時を過ぎたところです。「このまま梅田まで行って飲み直そうか?」と提案したものの、まだネオンに灯りがつくには早すぎます。ならばチョコレートパフェでもと話がまとまり梅田地下街を大きなリュックを背負ったまんまウロウロと、やっと喫茶店らしき店を見つけ再びチョコパで乾杯となりました。
「敗退があったからこそ今日と言う日の出会いがあったのだ〜!」
今回の山行中登山者にはひとりも出会っていません。菊水ルンゼは単独行は危険です。万が一、足を滑らせて動けなくなると携帯は繋がらないし登山者はいつ通過するかわかりません。岩場経験のある同行者と一緒にルンゼを楽しんでください。残置ロープはいつ切れても不思議ではないほど頼りないです。残置ロープに全体重を任せるのは大変危険です。「残置ロープはバランス取り」だけと思って有効利用してください。
【ちょこっと感想】
●JJボス
JON&姫チームのリベンジ山行ということで曇り空の中、今日は六甲山の西にある菊水ルンゼに同行させていただきました。

名前は聞いたことがあるけれど、どんなところか知らなくて興味が有りました。ルンゼの取り付きの前に妙号岩というクライミングゲレンデの見学です。僕に攀じれるかどうかわかりませんが機会があればチャレンジしてみたいですね。
さて、目的のルンゼですが足元の岩は見た目ではそうでもありませんがこれがまあ良く滑ること。足を乗せてもなんとも心もとなくて信用できません。信用できるのはガバを掴んだ腕のみです(笑)少しの時間でルンゼ終了です。
ちょっと怖かったけど、もう少し長い時間楽しみたかったですね。
小雨降る中、菊水山頂上の東屋で僕の還暦ぷち祝い宴会。
その時言い忘れていましたが「北海道遠征の無事を祈ってのプチ壮行会」でも有りました。姫さん持参の沢山のおつまみをアテに冷えたビールは美味しかったこと。
これで皆さんのシニア組に入れてもらえました(笑)
映画館も焼き肉も年金もシニアだぜい。みなさん、どうもありがとうございました。

●JJコボス 
菊水ルンゼ 楽しかったですね。
ジョンさん 姫さんが前回 私達のために下見をしていただいたおかげで(笑)
迷うことなく、藪こぎすることなく ただただ付いてい行っただけで楽ちんさせてもらいました。
頂上では姫さんが持ってきていただいたおつまみに日頃飲まないビールをついつい飲み お上品な話題に大笑いで楽しいひとときでした。
北海道の山旅 ご無事で 百名山をゲットしてきて下さーい。
●ジョン
ルンゼの入り口が解ってしまえばこっちのもの、中をあっという間に通過です。しかし途中に有るという展望岩の探索に行きましたがあえなく失敗、尾根への道を登っていたら、左岸の展望岩に到着、そこから振り返れば谷の向こうに凛として座っています。「あれかあ、どうやら谷を登って右に行ったみたいです。もう一度リベンジやろうかなあ。
●ひ め
リベンジできて喉にひっかかった小骨が取れた気分です。胸のつかえがとれました。ルンゼの取り付きを間違わなければ快適に登攀でき楽しいのですが
雨に日には避けたいコースでした。水の流れ周辺には苔が生えて滑りやすくぶら下がっているロープはいまにも切れそうでした。リベンジと北海道山行の
トレーニングも兼ねての満足のいく菊水山ルンゼでした。下りに利用する場合は、懸垂下降の連続となりほとんどの人が鈴蘭台からルンゼを登り鵯越方面に
抜けている様です。短い時間の山行は膝にやさしく心も軽くでいいですねぇ。
写真:JJボス & JON  文:美智子姫