2015
「イタドリ採ったど?!」第1弾 
留守番のポッチーの昼食を作り午前8時、今シーズン初のイタドリ採りに篠山方面に出かけました。
篠山方面は去年大洪水に遭い親木ともに流されていないか心配しつつ走りました。
本日のテーマは「無いならば有るまで探そう」です。
車から見る光景は山桜がきれいです。新緑にはまだまだですが春の香りが伝わってきそうです。
「たくさんの車が走っているけどイタドリ採るためにガソリン使って高速使って走ってるのはこのfitしかおらんやろなぁ」
春だと言うのに、冬が逆戻りした様に寒く冷たく車内温度と車外温度の差がありすぎてフロントガラスが曇るほどでした。

目的地に着いたものの、いつもの様に、心がザワザワしません。いつもならイタドリの匂いを嗅ぎつけて心がざわつくのですが
今日はまだ一度もザワザワしないのです。「う?ん・・・今年はないなぁ」「あきらめるにはまだ早いぞ」
そんな会話をしながら去年採取した場所に行ってみました。満足のいく量ではありませんが少しだけ採れました。
場所を変え、川向かいに親木を見つけると川の中でも平気でバシャバシャと渡り採りに行きます。
「よぉ見えとんやなぁ!・・・△◇○×♯♭」 ジョンが車から声を掛けますが水の音にかき消されて何を言ってるのかよく聞こえません。
「採ったどぉ?!」まだまだ満足のいく量ではありませんが掴みはオーケーです。
正午も近いため道の駅(本当は国道から外れているので道の駅と認められないという道の駅)に行きヘシコを焼いてもらいました。
イタドリがあれば藪の中、水の中、どこでもお構い無しです
「くさっ!」ヘシコは美味しいのですが臭くてたまりません。他に、キス、カレイなどを焼いてもらい巻きずしを買い美しいサクラの下でお花見弁当と洒落こみました。食後にポッチーに生存確認の電話をすると「大丈夫!元気やで!」とのことでした。(笑)

「ここから20キロほどで湯ノ花温泉がある。2年前の同窓会の時たくさん採れたから行ってみよか?」と言うことになり亀岡方面・湯ノ花温泉にナビをセットし走りました。なんとか湯ノ花温泉に到着しましたが、ここも期待するほどのイタドリはなく「今日はもう帰ろう」と諦めモードです。帰路はるり渓経由で帰ることにしました。今年は「不作の年」なのかも知れません。
 2年前のレポートです http://www.hime8kin.net/2012sankokiroku/120423warabioka.html
昼食は桜の下で
あっちキョロキョロ…こっちキョロキョロ…フットワークの軽さは日頃にも増して…絶好調です…
「止めて?!」突然の大声にジョンが驚きましたが停車してくれました。「イタドリがドッサリと束になってあったわ!」興奮気味に言うと「そうか行っておいで!」と、えらい冷静な声が返ってきました。「あかん、あかん、一緒に行こう!結構な危険個所やねん」車を止めイタドリの生えていると言う場所に案内をしました。50本はあるでしょうか。

ところが・・・斜面がきつく大きく小高い山の中から回り込まないとイタドリに手が届きません。「ああ!ロープとハーネス
持ってくるべきやったなぁ?懸垂下降で行けば簡単に採れるで?」そう言いつつも斜面を慎重に降りていきます。足を滑らして道路に落ちると骨折よりも行き交う車に引かれてしまいます。「おっとろしいのぉ」そう言いながらジョンが採ってくれるのですが見ていてハラハラドキドキします。
「上から下に向いて採ると危ないよっ!下から上に向いて採らないとね。イタドリの木は持つと危険やで。中はスカスカやからね」そんな注意事項を唱えながらあまりの量に興奮状態です。しかし、せっかくの長いイタドリなのに、上のほうからポッキンと折るので勿体なくて仕方ありません。「選手交代しよう」とまるでサルの如くヒョイヒョイとイタドリに手を伸ばせ次々と沢山収穫することが出来ました。「来年からは篠山は中止してここだけでいいね。」そんな満足げな微笑みがでるほど大量に採れました。
此のイタドリ料理は横須賀、鶴橋、神戸とただいま注文殺到です…まだまだ量が足りません
帰ったから皮を剥くのに2時間くらいかかったでしょうか。腰が痛くなるほど熱心に取り掛かりました。今日のイタドリは皮が剥きにくくて難儀しましたが何とか完了しました。
途中でワラビも採れましたのでイタドリの穂先の部分と一緒に天婦羅にしました。山菜の苦味もありおいしくいただきました 
 「イタドリ保存方法」
@皮を丁寧に剥く
Aひとくちの大きさにカットしておく
B塩をたっぷり振りかける
C一晩そのまま置いておく
D翌朝、水分を捨て1回分の分量に分けて保冷パックに入れ冷凍保存しておく
「イタドリレシピ」
@冷凍したイタドリを塩抜きする(何度も水を取り換え塩が抜けたことを確認する)
A薄揚げ、ゴマ油、ダシの素、砂糖、醤油少々を準備する。
B鍋にゴマ油をたっぷり入れイタドリを短時間で炒め、薄揚げを絡ませ味付けをする。
これで完成です。簡単でしょ?火にかける時間が長いとシャキシャキ感が損なわれるので手早くお願いします。

この他に塩抜きしたイタドリに鰹節を振りかけポン酢で食べたり、マヨネーズをかけて食べたり、煮物にしたりいろいろ楽しめます。
高知県人はイタドリをこよなく愛し遠く離れていても春になると野山を駈け巡り郷愁を求めて大騒ぎします(えっ?私だけなの?)
10日は仕事があるので土曜日はまた別の場所にでかけます。
 「ジョンの感想」
 この日は病み上がりポッチー氏に代わって運転手。丹波篠山山家の里を走り回ります。以前行ったとこ、地元の人に教えてもらったとこ、此の辺りに有りはしないかと適当にメッコを入れて北へ南へ東へ西へ。でも今年は少なそうです。
それにしても姫のフットワークの軽さには脱帽です。それと目の良さ。40km位の速さで走ってていても「あったー」「止めてー」目ざといこと目ざといこと。Uターンができそうもない田舎道はしばらく進んで引き返します。「何処に有ったんやー」「そのカーブ曲がったとこ」「うそやろ、走っている車から見えるかあ、それも話しながら走ってるのに…」 それがあるんですねえ。おっとろし。
人間何事も集中せなあかんという教訓です。
このコースはイタドリが採れても採れなくても最高に良いコースです。実は兵庫県の山家の里にも関わらず海の幸を売っているお店があるからです。今回のオキギスとカレイはおいしかったなあ。ヘシコもね
 
 各歌詞の末尾には 「ヨーイヨーイ デッカンショ」と付けて歌ってくださいねー
文:美智子姫