「日本百名山探訪 東北・上越の山 飯豊山」
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●第4日目(10月10日・土曜日)曇りのち小雨のち曇り 飯豊山 (2,105.1 m)
祓川駐車場-祓川山荘-松平峠-疣岩分岐-疣岩山-三国岳避難小屋-梯子場-切合避難小屋
飯豊山は、山形県と新潟県の県境にあります。652年に知同和尚と役小角が開山したとされる古い山岳信仰の場であります。飯豊山大権現を祀る修験の場として栄え、江戸時代初期までには修験道の修験者が多く訪れていました。元禄期以降は修験色は弱まり、稲作信仰、成人儀礼、死者供養などを中心とする庶民信仰の形態に移行したそうです。
朝目覚めると、やはり隣に宇都宮チームの車が停まっていました。「おはよう!」1ケ月ぶりの南アルプス以来の再会です。お互いに朝食を済ませ、さてテントを担いで行くかどうか協議した結果、駐車場の車の台数から想定して混雑はないだろうと判断し今回はテントは車に残して行くことにしました。(なんか宇都宮チームのザック重そうやなぁ何が入っているのかしら?)

出発しようとすると小雨がパラパラしてきました。防寒対策も兼ねて雨具を着用して歩き始めました。駐車場を出て少し弥平四郎方面に戻ったところにある登山口から沢筋に降りていきます。いきなり「おつかれさまでした」の大きな看板があったため登山前だと言うのにガッツポーズを取り記念写真を撮りました。(よぉ遊ぶのぉ~)
祓川山荘を左に見ながら落葉樹の林を登って行きます。このコースには名だたるポイントは無く、松平峠まで紅葉を楽しみながら進んで行きます。高度が上がるにしたがって谷の向こうの峰々が美しく紅葉しています。途中の景色の良いところで腰を下ろし、しばし休憩を取りました。地元の人らしき高齢者2人連れが追い越して行きます。私達はあわてずのんびりと登って行きます。
タイムスケジュール
祓川駐車場 06:40
祓川山荘 07:13
松平峠 09:30
疣岩分岐 11:00
三国岳避難小屋  12:10
12:25
七森 13:30
種蒔山  13:50
切合小屋 (泊) 14:25
 
登るにつれて木々の色づきが鮮やかになってきます 
長坂尾根の馬の背を行きます
 
若者たちは元気です…姫も元気です 
ちょっと頑張りすぎたなあ 若者より荷物が軽い分ちょっと楽
 疣岩の分岐です…もうバテバテと思いきや…下手な演技です
若い二人…「こんな写真は、二人で山行していては撮れないの」って言ってた
長坂尾根との合流点である松平峠に到着すると、あたり一面別天地!赤や黄色の織りなす景色は最高です。

ここからは痩せ尾根である露岩の尾根を登って行きます。上ノ越の登山道と合流し右にとって疣岩山(いぼいわやま・1654m)を巻き道しました。このあたりから三国小屋が見えてきました。遠くには大日岳前衛峰の奥に飯豊山が見えています。12時10分、三国小屋到着です。小屋の前で10分ほど休憩をし、わずかなアップダウンを繰り返しながら、七森、種蒔山を経由して切合小屋を目指します。
12時10分 やっと三国岳避難小屋に到着。あと2時間はかかりますね 
 三国岳避難小屋がどんどん小さくなっていきます
切合小屋午後2時25分やっと到着です。

切合避難小屋には管理人がいてチェックインの後は2階の奥に案内されました。重たい荷物から解放されホッと一息ついてから階下で夕食の用意をしました。「まずはビールで乾杯しましょうか?」とトモちゃんがサプライズで私達の分もビールを担いでくれていました。そうか・・・あの大きなザックの中にはビールやワインなどが入っていたのかと思うと感動です!
「かんぱーい」美味しいですっ!酔いも早く到来し「雪山に消えたあいつ」を歌っちゃいました。夕食を終え、夕日が落ちてまもなく雨音が屋根を叩き風音が強く聞こえるようになりました。私達より後に小屋に到着した人たちはみんなずぶ濡れです。「いい間にゴールしてたね」夜の9時を過ぎた頃には大粒の雨音がし小屋を揺るがすほどの強風に見舞われました。「テント泊でなくて良かったね!」テント泊だとフライもろとも飛ばされていたと思います。
小屋に着いたら、まずビールで乾杯だーい
夕食は一階で
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写真:美智子姫●●