2015
「箕面のお山はでっかいわ〜!お猿の群れに囲まれ怖かったわ〜!」  
往路「箕面駅(9:30)ー昆虫館ー唐人戻岩ー箕面大滝ー 杉の茶屋ー政の茶屋園地ー大阪環境自然歩道ー箕面ダムーホウズキ谷橋ーかしの木谷橋ー長谷橋ー自然研究路6号線ー鉢伏山(13:00ー13:30)
復路「鉢伏山ー慶光霊園ーようらく園地ーゴルフ場横ー山神大神ー桜広場ー一の橋ー箕面駅ゴール(16:45)
箕面の紅葉が「見頃なのか」「早いのか」「遅いのか」見に行って見ようと11月19日雨上がりの箕面に出掛けてきました。
我が町の銀杏にも異変があり緑の葉なのに黄色く色づく前に既に散り急いでいました。今年の秋は雨が多いせいなのでしょうねきっと。
朝、淀川駅に向かう途中、27号棟のクライマーさんと出会いました。私の大きなお尻が目印なのか後ろ姿でよくわかりましたねぇ。
「お気をつけて」と優しい言葉を掛けて頂きました。出勤途中の皆様に比べ、私達はリュックを背負って遊びに出掛けてちょっと申し訳ないなぁと思いながら電車の中で小さくなって乗っていました(笑)
阪急・箕面駅にはまだjunkoちゃんの姿は見えません。私達が集合時間を午前9時と勘違いして箕面駅に着き、待つこと30分・・・
(そう言えば今日の集合は9時30分でしたわ!)
野口英世の銅像を訪ねました 
unkoちゃんと合流し「コースはお任せよ」と箕面の山を熟知しているjunkoちゃんをリーダーにまずは大滝めがけて歩きました。
近くのスパーガーデンの宿泊客が朝食後の散歩なのかゾロゾロと大勢歩いています。外国の観光客も大勢いました。大滝に行く途中に
野口英世の像が建立しており今日こそは傍まで行って見たいと思いました。junkoちゃんは「2人で行っといで!」と言い衣類調整をしている様子です。 
 私とジョンは野口英世像の傍にまで行き親孝行だった話を振り返りました。良い話なので再び登場〜!

『野口英世は母を伴って箕面に来ました。母親は、足が遅いし茶の湯の作法も知らないからと、一足先に箕面の滝道の「琴の家」に到着したそうです。「琴の家」の女中は、この田舎者らしい老婆を今夜主賓の博士の母とは気付かず、玄関脇の控部屋に通したそうです。
やがて、博士一行が到着し、それと知って女将は平身低頭して恐縮したと云います。やがて料理が運ばれると、博士は自ら箸をとって料理を母の口に運び、人目を憚ることもなく、懸命に母に給仕することに余念がなかったそうです。その姿に舞妓の八千代は、涙が溢れるのを抑えるることができず、そっと席を外して、ハンカチで眼を拭ったそうです。その話を聞いて心を打たれた女将の妹は、自分が所有する土地を処分して50万円を作り、心ある人たちにも募金を募って、250万円で、「琴の家」に近い高台の上に博士の銅像を建てたそうです。(建立は昭和30年11月で、野口英世はすでに昭和3年にこの世を去っていました)この銅像は横浜で造られ、川西まで汽車で、そこから牛車で箕面まで運ばれ、そして、箕面の駅前からは紅白の綱を子供たちが曳いたそうです。』
 大阪名所・箕面の大滝…今日は紅葉シーズンのため水量を豊富にしています…どうしてコントロールできるの?
 杉の茶屋のトンネルを抜けて
 駐車場も車でいっぱい。みなさん秋を求めてるんですねえ
 ハイキングなのに車道歩きもオツなものです
これで箕面になぜ野口英世像が立っていたのか理解できました。大滝までの道はいつもの通りゆっくりと歩いて行きjunkoちゃんの「今日は楽々コースにするわ」の言葉を信じながら、ところどころの紅葉をカメラに収めました。赤い橋で有名な楓橋と美しい紅葉のコラボは見ることができませんでした。もう散っているみたいです。
大滝は前日の雨で水量が多く迫力がありました。杉野茶屋から急な登りで駐車場に出ました。滝見物の人達の車でほぼ満車です。警備員のおっちゃんに「えらい儲かりますなぁ」と冗談を言うと「儂らのふところには一銭もはいりませんわぁ」と応えてくれました。 
政の茶屋園地・箕面ビジターセンターで大勢のハイカーと出会いました            炭焼き釜を見学しました   
箕面ダムです 
 箕面ビジターセンターに立ち寄り「箕面の森マップ」を貰っていると老人会らしき団体が勝尾寺方面から降りてきました。30人はいたと思います。車道を横断しながら大阪自然歩道にはいり、いよいよ山らしい土の道となりました。山は所々で色付いてはいるものの初冬の兆しが見え隠れしていました。まもなく箕面川ダムに到着です。
箕面川ダムはロックフィルダムと言って岩石や土砂を積み上げて建設する型式のダムなのです。ダム湖に映る景色が美しく、楽々コースとは言えないハードなコースでしたが心が癒されました。ダムをまたぐ様にホウズキ橋、かしの木橋、長谷橋などを渡り自然研究路6号線と書かれた山奥に突入です。
 踏み跡はかすかにあるもののあまり人が通っていないコースみたいです。炭焼き小屋の跡もありました。人気はないもののしっかり看板が掛かっているので安心です。
後ろから老人が単独で追い越して行きました。「大丈夫かいなぁ・・・遭難するでぇ〜」後ろ姿を見送りながら高齢者の単独行動の多いのには驚きました。
途中でサルの集団に出会いました…白いサルもいましたヨ 
 自然研究路6号線にはサル達が多く住んでいて一匹の猿が「人間が来たぞ〜」と鳴くとどこからともなく数十匹の猿が寄ってきて私達を包囲しました。木の枝を揺さぶりながら駈け下りてくるサル達もいます。白い毛並みのボス猿(多分)は私達が危害を加えない人間であると言うことが認知できたらしくおとなしく私達が過ぎ去るのを見送ってくれました。
鉢伏山の頂上台地で お昼休みです
 「キノコムシ」を研究していると言うおじさんと出会いましたが猿に包囲されて恐ろしかったので作業途中にして逃げてきたと話しておられました。
「もうそろそろ頂上だと思うねんけどね」junkoちゃんの言う通り山頂らしき広場がみえました。鉢伏山604mに到着です。時計を見ると午後1時を回っています。
珍しくジョンがガスコンロを担ぎ上げており、お湯を沸かしラーメンのご馳走を堪能しました。これからは温かい飲み物や食べ物がいい季節になりましたね。
30分昼食休憩をとり下山することにしました。鉄塔めがけて急登です。荷物は軽くなりましたがお腹が重い・・・ぐるじい〜
うっそー。こんな近くで熊が目撃されているんやー…気いつけやー 
ようらく台園地の近くで、伐採作業が行われていました…次に来たときは新しい風景が見られそうです
 車道を出たり入ったりしながら、楽々コースとは程遠いコースに3人共悲鳴を上げながら歩きました。姫がメモを取りながら歩いていて
カズラの輪で転倒1回、続いてjunkoちゃんが木の枝に足を引っかけて転倒1回、ラストを飾るのはジョンで、急な下り坂で膝のバネが効かずに転倒1回と仲良くひとり1回づつ転倒しちゃいました。
(怪我がなくてよかったわ)
 ようらく台園地まで帰ってきました
 いつの間にかあたりが薄暗くなりはじめ、「やばいぞ・・ヘッドランプがいりそうや」朝から雨こそ降りませんでしたが陽もささず時間はまだ早いのに木々の中を歩くと夕方の様な暗さです。やっと、ようらく園台地まで帰ってきました。ここは何度も訪れた見覚えのある場所です。
今年の紅葉はアカン…そんな声を聴きながら…秋をいっぱい楽しんできました 
 霊園を通過し、また車道を横切り、また車道へを何回も繰り返し更にゴルフ場脇を通過しました。登山道にゴルフボールが転んでおり
バンカーに向けて投げ返しておきましたが歩いていてボールに当たる危険もあると言うことです。
山の4時半はもう暗い…遭難するかと思ったわー 
 相当疲れが出始めてたのか急な下り坂を無言で黙々と歩いていると山神大神の赤い鳥居が見えてきました。もうすぐ滝道と合流するはずです。
午後4時20分赤い鳥居の山神大神到着です。この時間に山中にいること自体が問題なのですが、どうも箕面のお山を舐めていた気がします。
しかしつい今しがた登って行く高齢者をみました。一体どこまで何のために登っていったのでしょうか。
眼下に見える滝道沿いの茶屋はすでに夜のとばりが下りています。辛うじてヘッドランプの世話にはならずに済みました。
午後4時45分箕面駅ゴールです。

この日は「楽々コース」とは言うもののよく歩いたもんです。箕面のお山はでっかいわ〜!「登り3時間30分、下り3時間」のロングコースで充実した山登りでした。