腰の調子を見に行ってきました! 「六甲山・地獄谷トレーニング」 
 「しばらく歩いてないねぇ」「ほんまやね」「トレーニング行こか?」最近は登山に、お互いが不安を抱えている身につき、ふたつ返事で山行決定です。初夏の様な暑さの中の19日、芦屋川に降り立ちました。午前9時30分と時間が遅いため駅前広場には登山者はゼロ。ゆっくりと滝の茶屋までの「ダラダラ坂」を30分かけて登りました。(ダラダラ坂は姫が命名しました)
もう頭の中から汗がしたたり落ちています。今シーズンで一番暑い日だとか・・滝付近まで朝の散歩のご老人達も下って来る様子はありません。前も後ろも登山者ゼロです
滝のお地蔵様に挨拶を済ませ地獄谷を降りようとすると何と新しい道が増えていました。しばらく来てない間に登山者が踏み込んで出来た道みたいです。水の流れはわずかしかありません。ヘルメットを着用し「急ぐことはないからゆっくり行こう!」と久しぶりの地獄谷に緊張しました。私にとっては何回来ても緊張するコースです。両側から新緑の大きい木が覆いかぶさり日陰を作ってくれています。時折吹く風は爽やかで、名も知らぬ鳥のさえずりが聞こえています。「貸し切りやなぁ!土曜日は混むかもね」平日に山行出来る事がありがたい(働いている皆さんゴメンナサイ)
またまた靴底見っけ 地獄谷の核心部へと入っていきます
慣れているコースとは言え、濡れた岩の上は滑りやすく緊張しながら高度を上げていると後ろからトレイルランの女性がやってきました。「お先にどうぞ」と道を譲り、ゆっくりと登って行くと、先ほど道を譲ったトレイルランの女性が立ち往生していました。どこから取り付いていいのかわからない様子なので私達が先に岩場を通過をしました。(普通の道は走れても岩場は苦手みたい)小便滝の水もチョロチョロと水量はありません。
いつもはA懸岩めがけて行くのですが、そのまま堰堤を越え風吹き岩直下まで谷の中を進みます。1か所だけ私の苦手な所があるのですがジョンが真後ろに立ち、私の落下防止を食い止めてくれるので安心です。無事クリアー!。

心配していた腰痛は、山行中に手足を伸ばすからなのか一度も悲鳴を上げることはありませんでした。快適山行です。
最近ガイドブックに中級コースとして案内された芦屋地獄谷…軽装のランナーや高齢女性のグループが目立つようになってきました
芦屋の街並み
 モチツツジ  久しぶりの地獄谷はキツイなあ
風吹き岩直下の目印はなく大きな岩が谷をふさいだ箇所に来たら谷から離れ(過去に何度か道迷いしてる)踏み跡を頼りに登山道にでました。上を見上げると風吹き岩にある鉄塔がチラチラと見えてきました。「鉄塔が見えました!」前を歩く者は後ろに続く人に情景を伝える義務があります。そうすることによって見えなくても「ああ、もうすぐなんだ」と勇気を奮い立たせてくれるのです。たった2人の山行であってもトレーニング中ですから師匠から教わったことは全部使って行きます。風吹き岩に到着すると数匹の野良猫が出迎えてくれました。風吹き岩にはだれもいませんでした。昼食用の椅子らしき岩を見つけてドッカと腰を下ろしましたが太陽がまぶしくて移動しました。日陰を求めると桜の木の下なのでケムシがゾロゾロ・・・(帰宅してから判明したのですが毛虫の鱗粉にやられてる~)
野良猫だけしかいなかった風吹き岩も昼食時に合わせて登山者の姿が増えてきました。お爺さん2人組が私達のヘルメット姿をみて「バイクで来たんでっかっ?」それはないよなぁと顔を見合わせて笑いましたが、まだヘルメット着用の山行は浸透してない様子です。(大笑)

中央稜を歩いてくると、だいたいこの時間に風吹き岩到着となるみたいです。毛虫がゾロゾロ這っているので早々に下山することにしました。下山していると小学校の遠足でしょうか、大勢の子供たちが登ってきました。「コンニチワ!」「こんにちは」元気な子供たちの後ろ姿を撮影しようとカメラを探すのですが「無いっ!風吹きに忘れて来たわ~」リュックを放り投げて子供たちの列の中に混じり再び登って行きました。子供たちと話をしていると、どうも下で弁当を食べていたら男の子が泣きだしてどうしたのかと思ったらイノシシにリュックを取られて泣いていたそうです。先生が「リックが大事か!命が大事かっ!」って言って、風吹き岩で弁当の続きを食べるらしい。早くカメラのところに行かねばと気は焦っていたのですが、よくお喋りをしてくれる女の子でした。カメラは最初に腰を下ろしたところに鎮座していました。有って良かったです。
あの時、子どもたちが大勢通過しなければ自宅に帰ってからしか思い出せないところでした。取りに戻る元気はありませ~ん。
(カメラにテプラテープで携帯番号明記しました。心あらば連絡してくれるはず)

下山時にあちこちの山で崩落が始まっていることに驚きました。キャッスルウオール横も崩れています。やがてキャッスルウオールもクライミングできなくなる日が来るかもしれません。地獄谷とて目新しい岩がコース上に落ちていました。

キャッスルウオール分岐点で二人連れの男性と出会いました。登って来たものの暑さにやられて行こうか戻ろうか試案しているところだと言います。「山は楽しいと思えるところで折り返す」ことが次に繋がります。「奥穂に行きたいのだけどきついですか?」とジョンに聞いていましたが・・・(カゲの声・・・ここで青息吐息であれば、やめといた方がいいと思います・・笑)
今日の高座ノ滝 餌を啄むスズメ 滝道の入り口
自宅に戻り気が付いたのですが毛虫の鱗粉にやられていました。
「虫に好かれる姫」でした。
カメラは最初に腰を下ろしたところに鎮座していました。
有って良かったです。
 姫の感想
すべり症は克服出来たみたいで安心しました。私の場合、リタイヤしたことのショックから立ち直ることが大きな課題でしたので、今回のトレーニングは励みになりました。
今後は、「荷物は限りなく軽くすること、自分の速度を守ること」さえ気を付けていれば快適に歩けると自信がつきました。仲間を見送った後の発心門で流した悔し涙を忘れることなく「なが~く山を愛して行きたい」