09夏山・甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳
2009.07.17

7月17日(金曜日)曇り空の中、朝7時30分、大阪中央郵便局南側を定刻にバスは発車致しました(本当は3分遅れ)。バスの中で皆様とご挨拶、初めての参加者のご紹介をして
 夏山登山である「甲斐駒ヶ岳&仙丈ヶ岳」に向けて出発。バスでのおでかけは去年の「白山登山」以来です。
 
●第1日目の7月17日
定刻より3分遅れで発車したバスは阪神高速から名神高速に乗り、小牧JCから中央自動車道に乗り継ぎます。イタドリ24名分、酒の肴にして頂きたく配布。多賀サービスエリアで昼食を兼ねたトイレ休憩。外は雨が降っています。各自バスの中で食べるお弁当を買い求めたり、フードコートでお好みのメニューを注文したりしています。
「きしめん」を注文した姫にトラブルが発生。何と器の中には「そば」が入っていました。
「すみませんすぐ取り替えますから」 「いいんだけど、これがきしめんかどうかって聞いてるんだけど〜」
間違えて蕎麦を出した店員は青ざめて、すぐきしめんと取り替えて平身低頭・・・
トイレ休憩時にテレビのニュースで北海道で大勢の死者を出す山岳遭難事故があったと耳にしましたが、詳しい原因がわからないままにバスに乗り込みました。
バス到着クイズの用紙を配布し、林道バスに乗り換える
仙流荘前での下車時間当てを楽しみます。ヒントの時間が大ざっぱすぎると、やさしい批判をうけながら…まあまあまあ。車内は歌あり、クイズありで楽しい雰囲気で進んで行きました。
伊那ICを出て桜の名所「高遠城址」を過ぎると152号線を南下し、標高870メートルの位置にある南アルプス林道バス乗り場「仙流荘前」に到着です。大ざっぱなヒントにもかかわらず、かをりちゃんがピタリと到着時間を当てたのにはびっくりです。その時間13時30分。ここで村営バスに乗り変えます。
貸し切りバスとして我々24名を乗せ、南アルプス林道バスの運転手さんがハンドルを握りながら、お国訛りもなつかしく、高山植物が咲いていればバスを停め、山が見えたらバスを停め、その都度ガイドをしてくれます。高台にある田圃の畝には、「かかし」が雨のために合羽を着て登山者を迎えてくれています。
「ねぇ運転手さん、あの合羽はかかしさん本人が一人で着るの?」姫がバカな質問をして運転手さんを笑わしていました。戸台大橋からは環境保護のため一般車両は通行出来ないことや高山植物の説明などをくわしくしてくれました。シナノナデシコ、ビロードモーズイカ、紫色の花のブットレヤ、スズランの様なキボウシ、説明の途中、突然サルが道路を横切ります。獣道も幾通りも発見しクマやシカなども生息しているそうです。
戸台母子草、フジアザミ、玉あじさい、紫の小さな花の女峰千鳥など高山植物はいまが花盛りの様です。冬場のバスの終点となる「歌宿」付近には白山石楠花が少しだけ残っていました。歌宿は標高1680メートルの地にあり、山小屋のヘ食料を運ぶための、ヘリポートとして活躍している場所です。岩場の上に咲く可憐なピンクの花のビランジを見るためにバスを停めてくれました。シャッターチャンスはいくつもありカメラマンは大忙しの様子です。
 歌宿を過ぎると原生林の中をバスが通過し、シラビソ、サルオガヤなどの大木が立ち並び、道路は13年計画で道路補修工事をしているためダンプが多く行き交っていましたが無線でうまく危険箇所を交わし安全運転でガイドもしながら北沢峠に向けてバスは走っていきます。2日目に泊まる山小屋・太平山荘の前を通過し、まもなく終点の北沢峠到着です(ここは到着クイズはないよ)
去年どうしても泊まれなかったあこがれの長衛荘が第一日目のお宿です。雨が降ってはいますがバスを降りると傘もささないで到着できる「目と鼻の先」の場所に位置しているため人気の山小屋であります。お部屋は団体扱いでゆったりめに部屋割りをしてくれました。夕食は午後5時、それまでを各自荷物の整理をしたり、ゴロリと横になったり、車座になって酒盛りをしたりとくつろいでいました。夜行バスでの移動と違い、ずいぶんと身体も精神的にもゆとりがあります。気になるのは天気だけ。夕食を済ませ星を見るでなく、夕日の沈むを見るでなく、明日のミーティングをして「一足お先にチーム」は午前5時出発後発チームは午前6時に出発することを決め消灯となりました。

文:美智子姫  写真協力:鹿島秀元
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