2025
やまたび倶楽部 花好き岳女の花巡り
JR和泉砂川駅からゆっくり歩いて信達宿の藤まで15分
  2017年1月偶然にも熊野街道:紀伊路を大阪天満から紀伊田辺に向かって歩いている時、 信達宿の前を通りました。ここは個人の家でありながら野田藤満開の時期は一般公開されていると聞きました。
「花の時期に来てみたいね」そんな会話をしながら歩いたものです。
その時のレポート→熊野古道04 久米田から和泉鳥取  https://hime8kin.net/2017sankokiroku/0107kumano04kumeda-izumitottri%20.html ←をクリックしていただきますとその時のページが開きます。
 突然のお誘いにも関わらず花好き岳女達はすぐに快諾してくれました。4月22日 JR紀州路快速の電車を利用し車内で合流することにしました。京橋駅、大阪駅、西九条駅と同じ車両にうまく乗り込み下車までの時間を世間話に花を咲かせました。下車駅は和泉砂川駅です。電車を降りると町のボランティアの方が迎えに来ていましたが私達は寄り道や道草をするので別行動をとりました。ノボリが沢山立っており迷うことはありません。駅から西北西に凡そ280m。信達牧野の信号を右折して440m。駅から15分ほどで信達宿の藤の花の館に到着です。
熊野古道 信達宿の藤の花
     『ここは大阪・泉南市の 熊野街道 信達宿(しんだちしゅく)その昔、大坂・天満橋から熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)に通じる熊野街道の宿場町でした。 その前は紀伊に通ずる南海道と呼ばれていました。九百年前ごろから甦りの地「熊野詣」が盛んになりました。京から大坂を経て白河上皇以後 歴代上皇・法皇の熊野参詣の宿舎(御所)が置かれ、信達郷御所村とも呼ばれていました。泉南市内には熊野九十九王子のうち、厩戸王子・信達王子・長岡王子がありました。江戸時代には紀州街道と呼ばれ、紀州公が参勤交代で江戸に向かった折の最初の宿場でした。 街道には本陣跡があり、徳川吉宗公の遺品等が今も保存されています。梶本家も屋号を”油新”といい、江戸時代には旅籠をしながら油類を商っていました。
当家先代の梶本昌弘さんが、丹精込めて育てた1本の野田藤(樹齢42年)が四方八方に蔓を伸ばし、花房4万を超えるほどになりました』
 
周囲では畑で採れた自慢の野菜類を販売しておりjunkoちゃんは梅干しを買っていました。大勢の人で賑わっています。迷子にならないように必死でついて行かねばなりません。
「アレッ!後ろがいないよ~」「狭い場所だから見つかるよ!大丈夫!」そう言いながら藤の花を2階から眺められるらしく列に並んでいると靖ちゃんの姿を発見しました。 
藤の花は香りもよく何時間でも眺めていたい気分です。ほどよい時間をすごしたのち長慶寺へ行くことになりました。何故か姫はお疲れモードではるか彼方の高台に見える長慶寺には行かず藤の花見物をしながらみんなの帰りを待つことにしました。
開運大黒天 長慶寺
境内には多宝塔(開山堂)以外にも、三重塔と唐様裳階付三重塔があり、3つの塔がひしめき合っています。仁王門前の100段の石段脇に植えられたアジサイが見事で、近年はあじさい寺とも呼ばれています。毎朝6時からの勤行は参加自由で、毎月18日には地元の人々による観音講が催されているなど、開かれた寺院でもあります。
長い階段をやっとの思いで上って行くと目の前に立派な多重塔(五重塔・三重塔)があり村人たちから大切に守られている様子が寺のあちこちで感じることができました。今では長慶寺と言うよりは「あじさい寺」と言う方が有名であじさいの咲くころまた訪れてみたいと思いました。
▲長慶寺の石段は100段あり、「厄除けの石段」と言われています  ▲ 長慶寺 山門
▲ 鐘 楼 ▲ 鐘 楼
▲ 仁王門 「香炉堂」と「本堂」 
裳階(もこし)付三重塔 三重塔 ▲行基開山堂(多宝塔)
▲地蔵堂 ▲真如寺 ▲熊野古道 常夜灯
▲信達の藤から再びJR和泉砂川駅に戻り岳女達が持っていたパンを均等に分け御相伴に有りつけました
藤の花の場所で待つ姫と合流し帰り道でランチの出来る場所を探しましたがどこも満席でとうとう駅前まで戻ってきました。花壇の隅に腰を下ろし持って来た小さなパンやアンパンをみんなで分けて食べました。待ち時間無しで電車が入って来て席取り名人たちは運よく着座。天王寺で靖ちゃん下車、西九条でジョンと姫が下車、残るはjunkoちゃんだけとなりました。「じゃあね!25日のイタドリ採りでね~」なるほど2日後にはまた再会するのです。
(おわりに)
我が街は野田藤発祥の地 植物学者牧野牧野富太郎博士によって命名された野田藤は阪神電車 野田駅の駅前広場に本家本元の藤の花として咲いているのですが 信達宿の藤の花も見たくてみんなで行ってきました。凄い人混みでしたが1本の大きな幹から4万もの花房が伸びたというじゃありませんか!熊野古道歩きでここを通過した時、一度は見ておきたい信達宿の藤の花でしたので満足感で溢れています。
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