第1回
「レスキュー243」の持つ意味は「243富士見」と「243不死身」
●第二期講習(3月23日〜3月24日)
第二期の受講生は30人程になりました。名札を付けて貰い午前10時には講習開始です。地元の山岳会の皆様も団体で出席してくれました。2回目ともなると講師の舌も滑らかになり、受講プログラムに沿って順調に進行していきました。
午前中は座学を済ませ、午後からは下見を終えている岩場(仮称・たっちゃん岩)で懸垂下降の練習です。懸垂下降は滑落した負傷者のそばに行き救助隊が到着するまで「痛みを和らげる・不安を和らげる」ために必要な技術なのです。すべての受講生が懸垂下降を終えた後にゲレンデを替え(仮称・水場の岩)では滑車装置を使い、負傷者を懸垂下降しながら降ろすトレーニングもしました。負傷者も救助者も、それにロープを操作する者もいかに救助活動が大変なのか貴重な体験をしました。午後5時を目途に第一日目の講習は終了したのですが夕食を待つ間も惜しんでロープの操作をする熱心な受講生もいました。
急傾斜の中からロープ担架で搬出の訓練 テレビの取材中
 この日の参加メンバー
ザックを使っての背負い搬送 山梨山の会のみなさん
ザックを使っての背負い搬送中
 ハイラインを張っての空中搬送のシステム
★★★★★★★★★★★ 夜は盛り上がりましたね ★★★★★★★★★★★
午後6時になると「マダム悦子」の真心のこもった料理の数々がテーブルに運ばれて楽しい親睦会の開幕となりました。管理人の開会の挨拶とともに誕生日を迎えた3人の受講生のためにハッピバースディの歌をみんなで歌いお祝いをしました。初めてお会いする方達ばかりでしたが志が同じということで楽しい宴となりました。「山小屋のうた」の本を回しながら得意の喉を披露し、歌声が1812bの地に愉快にこだましました。
 あるじの心に響く一節
山小屋の消灯時間は午後8時30分となっていたため宴たけなわではありましたが「おひらき」のゴングを鳴らさなければなりません。「山小舎の灯・ふるさと」を全員で合唱し無事第一日目の幕が下りたのです。

翌朝の朝食はピータンのお粥とお餅をいただきました。2日目の講習は心肺蘇生・テーピング・三角巾などの勉強を重ね意義ある時間を共有することができました。午後はゲレンデに出てクライミング体験と中身はとても濃く受講生一同が誰もが「参加して良かった〜!」と言って下さったのが何よりの喜びです。

午後3時30分、第二期講習終了となりました。まとめとして「レスキュー243」の持つ今後の役割を説明し協力をお願いしました。参加者の皆様に恐怖の山岳体験談を話してもらいました。

●剱岳で食べたトンカツはおいしかった
●テントが風で飛ばされそうになり怖かった
●早月尾根を日帰りしたことがある
●山頂でのカミナリとの遭遇
●ガイド登山時、天候不良で明らかに無理だろうと思っていてもガイドは大丈夫と山行を決行した案の定強風で恐怖の体験をした。
●丹沢の沢登りでガレ場からの落石
●燧岳の登り始めの時間が遅く下山が午後11時になった。
●パタゴニアで体力の限界に遭遇
●リュックに入れた水をチューチュー吸っていたら無くなったことに気が付かず水無しで歩いていたら見知らぬ人から水を恵んでもらった
●奥日光で冬のキャンプ体験をしたが装備さえ完備していれば不安はない。
●蓮華温泉でテント泊した時テントの中に水がはいりゴアテックスの衣服を身に着けていたら寒さがしのげた。やはり装備に適した服装は大切であ  る。
※まだまだ貴重な体験話をして頂きましたが今後も情報交換をして、自分が恐怖に遭遇した時の話をすることで危険回避がてきたらと思っています
 美智子姫:記00