第1回
「レスキュー243」の持つ意味は「243富士見」と「243不死身」
●第三期講習(3月28日〜3月29日)
最後の第三期講習です。今日は受講生のほかに「PEAKS」という雑誌で「24時間滞在記」と言う記事のレポーターが取材に来るという予定です。横須賀のお祭り野郎達とは12月に会ったばかりなのですが何故か待ち遠しくて小屋の入り口を出たり入ったりしていました。受講生のみなさんも続々と小屋に到着し「PEAKS」の「シェルパ斉藤さん達」も到着しました。講師も3回目となり余裕で講習を進めることができました。「シェルパ斉藤」さんは結構な有名人らしく参加者たちが握手を求めたりサインを貰ったり一緒に記念撮影までする人もいました。(関西人は認識不足でしたゴメンナサイ)
懸垂下降訓練中 
  懸垂下降中の落下を止める下に居るクライマーのバックアップ 
背負い搬送訓練
 遭難者の引き上げ訓練
ハイラインを張っての空中搬送
★★★★★★★★★★★ 夜は盛り上がりましたね ★★★★★★★★★★★
 
 俺のこと「森の石松」と呼んでくだせ〜  俺は「ヤマメライダー」だぜぇ〜  俺は「タッチャンマン」だぜぇー
この夜の宴も第二期に負けず劣らずでにぎやかにはじけていました。詳細は写真を見ながらご判断のほどを・・・・・「山小屋の歌」の本が妙に盛り上げ役を引き受けてくれ、壊れた蓄音機みたいに「♪雪の降る町を〜」とこのフレーズ以外は歌えないと言う「さのヨイヨイさん」もいたりして、更け行く夜に「時間よ止れ!」とストップをかけたい気分でした。おひらきは勿論「山小舎のうた・ふるさと」で幕を下ろしました。ちなみに「さのヨイヨイさん」は歌を歌った記憶も「タイ切なタイの話」も記憶にないそうです。

翌朝の29日は新しい岩場(仮称・ずっ恋岩)で登攀練習とロアダウン、午後からは(仮称・水場の岩)で懸垂下降を楽しみました。まずはロープに慣れてもらうこと、懸垂下降が操作を間違えなければ敏速に負傷者のもとに降下できるという事を体験してもらいました。午後3時30分には講習を終え下山する人達を見送りました。その夜連泊のできるお祭り野郎達とsaiちゃんの兄ちゃん・ウエムラさんの協力を得て小屋のドアの取っ手を修理しました。みなさん今度ドアに手を触れた時、違いがわかってもらえるでしょうか?そして翌朝はペンキ塗りなどの小屋修繕に尽力を尽くされてお祭り野郎達は帰ってしまいました(サビシー!)

この岩を、「ずっ恋岩」と名付けました。10mほどの小さな岩ですが登山靴での登攀&下降ができるためクライミング入門には、最適だと思います。ビレイの練習にもなるし、待機するのにも安全です。但し、支点の取り方には気をつけてください。
 この日は朝から小屋の玄関周りの整備です。ドアを塗装したり、取っ手を取り替えたりしました
 あるじの案内で岩場の整備に出かけました
「ずっ恋岩」の開拓者達…この次ぎ来て頂いたらお楽しみいただけます
この日、ウッチ-さん、Yohさん、ウエムラさんたちは小屋のドアの修理をしたり、自作の取っ手をつけたり、テント場の掃除をしたり、「ずっ恋岩」の開拓をしたりして忙しい時間をすごしました。
Yohさんは小屋の棟梁(小頭とも呼ばれています)、ウッチ-は深山の小天狗として、小屋のフアン
1号2号としてこれからも頑張って皆さんを引っ張って行ってくれることでしょう。ウエムラさんにも近々ポジションを作りますのでよろしくお願いします
●日帰りおさらい日(3月30日)
 最終日となりました。長かった2週間も今日で終わりです。今日は「レスキュー243」の中でクライミングをもっと習いたいという若者達が集まりクライミング楽講が立ち上がるための大輔リーダーとの打ち合わせも兼ねてのはずでしたが「都合がついたのでまた伺ってもいいですか?」とのリピーターも多く最終日も大勢の人達が参加して下さいました。管理人の幼馴染さんも参加をされて(仮称・ずっ恋岩)の登攀とロアダウン、(たっちゃん岩)での滑車を使った登り返しなどの復讐と(「仮称・水場の岩)での懸垂下降と盛りだくさんのメニューで予定時間を大幅に超過することとなりました。
▲懸垂下降の失敗に対し、下部のバックアップによってブレーキをかけてもらい、グランドフォールを避ける方法を実践
午後4時、小屋の管理人達も麓に下山すべく準備を整え、北杜市長坂の自宅に戻り着いたときは、あたりは薄暗くなりつつありました。名残惜しいのですが管理人ファミリーに別れを告げマイカーに乗車した途端「臭ーッ!」と誰からとなく奇声が発せられ、近くの温泉「たかねの湯」に入り大阪に着いたのは日付変更線がかわり3月31日の夜明け前でした。
 レスキュー以外のお手伝いetc.
@ まずは小屋に到着したら水汲みをお願いします。
A レスキュー用品を使用した時には「消耗品募金箱」の存在を負傷者に説明し協力を仰ぐ
B 滞在中のマイコップ、マイ食器&箸は名前を明記して小屋に到着したらすぐに提出し帰りは忘れずに持ち帰る(また来るから置いてて〜はノーサ  ンキューね)
C 食料提供の場合は帰りに費用の支払いをお願いしたい。小屋が潤ってこその活動であるため管理人に負担がかからぬように配慮が必要
D 帰り際には小屋で出るゴミの持ち帰り協力をお願いします。
E 小屋での仕事は「レスキュー243」の出動がない事が望ましいが「水汲み・テン場の整理整頓・登山届の提出依頼・装備不良の声掛け」などなど  自分で見つけると沢山の仕事が山積みされています。
 ★姫の思う事…小屋に対しての支払いについて
管理人ファミリーは今後も「多忙な時間を割いて富士見平小屋に来て頂き恐縮しています」の姿勢を崩さないと思っています。ですから費用が発生しても受け取っていただけないケースが発生するかも知れません。何度か申し上げましたが「小屋が潤ってこその私達の存在」だと思っています。例えば夕食の時に缶ビールや焼酎などを頂いたとします。個々にいくらではなくメニュー表に缶ビール・コーラなどの価格を表示しています。宿泊に関しては(食事付金額8000円−素泊代金3500円を引くと食事代金4500円が計算できます)自己申告で各自が積極的に計算し、帰りに代金を支払っていただければ小屋も潤います。
★RESUCUE243・第1回講習を終えて
入門編とはいえかなり難しいプログラムを全員こなしていただいたことに心より御礼申し上げます。中には生涯使うことのないようなハイラインを体験していただきましたが、これも結び方や器具の使い方の結集であって決して難しいものでは有りません。またこれらの操作は全員が力を合わせなければ動かないシステムでもあり、メンバーのチームワークを必要とするものです。今後は各パートごとに各自練習していただければと思う次第です。
クライミングもレスキューも日進月歩しておりますので、現状で良いということはありません。どんどん新しいことを身に着けていってください。
 美智子姫:記00