高野七口 その1  高野七口 その2 高野七口 その3   高野七口 その4 高野七口 その5  高野七口 その6 高野七口 その7 
2020.3.18
第3回目は花園温泉・花圃の里~大門龍神口 12.7km
 高野七口シリーズも3回目となると、だんだん出発時間が早くなってきました。大阪難波発6時52分発の電車に乗らないと後の接続がありません。メンバー全員集合です。JR和歌山線・笠田(かせだ)駅を8時20分のかつらぎ町営のコミュニティバスに乗り、紀の川を渡り、柿畑を見ながら、ゆらりゆらりと約1時間バスに揺られ、はなぞの温泉に到着です。笠田駅から花園へ向かうかつらぎ町コミュニティバスは1日にわずか5本しか走っていないのです。どこまで乗っても150円と言う財布に優しいバスでした。 
 有田・龍神道は「中辺路」から北へ分岐し、龍神温泉を経て高野山を目指す龍神街道と、有田川町清水を経由して高野山を目指す有田街道が、辻の茶屋で合流して龍神口へ至る道をいいます。
  温泉入りたいなぁと後ろ髪惹かれる思いで、出発準備を整え、スタンプ押印を済ませてから9時25分歩き始めました。ところが登山口が見つからないのです。標識もないし、バスの運転手さんに聞いても「知らんなぁ!」と言われて途方にくれていたら、それらしい階段を見つけました。上の方に「トレッキングコース」と言う看板が見えました(登り口に付けておいて欲しいよなぁ!)
花園温泉・花圃の里  登山口らしき階段・標識は有りません  花圃の里
少し歩くと「1800m  900m」と書いた標識が立っていました。町石の様に歩いた距離と残りの距離を表しているのかも知れません。意味不明です。尾根道を進み、急な斜面に気を付けながら進んで行きました。次なる看板は「900m   1800m」さっきの看板と反対だわぁ?。意味がわかりません。
登山開始はいきなりの急坂のお出ましです。もう慣れっこになってしまっているので気合を入れスタートしました。 あまり人が歩いていないのか結構荒れた道で倒木があったり、雨でえぐられた溝があったりでなかなか厳しい道でした。看板らしき物が見えてきて「標高は634mで東京スカイツリーと同じ高さです」と、書いてありました。(うちら・・東京スカイツリー行った事ないんですけど~)
登山者が少ないのか道は落ち葉で隠されています 
林道合流点です ここからは林内道路を離れてアスファルトの上を歩きます 
 ほんどこのコースは野仏、お地蔵様、見どころなどありません。唯一和ませてくれたのが丸太を彫った犬でした
辻の茶屋の交差点でランチタイムです   辻の茶屋の跡らしき場所…説明版、表示板無し
倒木の多い道です。至る所に腐った木が容赦なく登山道をふさいでいます。午前11時に林道に出ました。林道と合流したところの標識を読むと「林道まで全長2700m」と書かれていました。やっと謎の看板の意味が理解できました。風も無く、太陽がポカポカと温かいので昼食をとることにしました。コースから反対の方向に歩いて行くと「辻の茶屋跡」があるらしいのですが、それらしい看板や形跡もなく、昼食後は迷わず「高野道」を進んでいきました。
厳しい登りが終わると林道歩きが続きます。湯川辻茶屋跡で小休止。レーションを頬張ります。突然、雪道が現れました。去年から今年にかけて初めての雪景色です。しかも桜が咲こうかと言う時期にです。雪を見るなり「雪ダルマ作りたい~!」と言うが早いか雪をコロコロ転がして雪ダルマらしき形が出来ました。目と口は杉の実で・・なかなか可愛いです。雪ダルマに姫が笠をかぶせて記念撮影です。 
雪だあ! 季節外れの雪に大はちゃぎ 雪だるま でも作ろうかあ お目々は杉の実でーす
 湯川分岐でちょっと休憩 次なる目印は防災ヘリポートです。広大な敷地が見えてきて緊急時対策の物資の保管庫の様でした。 
 高野町塵芥処理センター 一願成就のお助け地蔵 さん
どんどん進んでいくと鉄塔が立っており、高野町相ノ浦・湯川分岐点に到着したことがわかりました。大門まであとわずかな距離となりました。その先のT字路を進むと、階段の上に「お助け地蔵」がありました。ひとつだけ願い事を叶えてくれるというお地蔵さんだそうです。今回は立ち寄ってはいませんが、願い事をするとすれば、勿論コロナウイルスの終息だと思い、遥か上の方を見上げて手を合わせました。 
 町石道  六町  こうやくん
前回見た同じ光景の大門に午後3時到着です。少し休憩して町石道の「六」から数えて「壱」を町中で見つけながら、今回は大加藍でゴールです。  
今日はここ中門がゴールです
 こうやくんと  壇上伽藍
スタンプをゲットし、バスで高野駅に向かいました。高野駅に迎う道は南海バス専用道路で、このバスを利用しないと歩行も出来ない区間だと知りビックリです。高野山駅から金剛峯寺などの寺院群までは行くにはバスでしか行けない道でした。

ケーブルカー、橋本乗り換えで難波駅到着。今回も反省会無しでお別れしました。
 ● ひめの感想 
コミュニティバスに1時間揺られて150円とは申し訳ない安さです。(ありがたい)いきなりの急な登りも最近では慣れてきて、急登を見ると闘志さえ湧いてきます。杉やヒノキの木立をくぐり抜け林道に出た途端アスファルト歩きとなりました。目はキョロキョロとイタドリを見つけるのに必死でした。でもまだ早いみたい。登山者との出会いはゼロ。山はコロナ問題は無関係みたいです。高野山の町は静寂な空気が漂っていて無神論者であっても身が引き締まります。
● 靖ちゃん
今日のコースは花圃の里からいきなりの登り、それも2.7kmおよそ100分登りっぱなしでした。登山者も少ないのか杉やヒノキの枯れ枝が道を塞ぎ辛い登りでした。
● 留守番ポッチーさんの感想
おはようございます。今日はいい天気に恵まれ最高ですね、今日一日気をつけて楽しんで下さい。写真を見ましたが雪が残っているのですね、びっくりです。雪ダルマを作ったりしてみなさん楽しんでいますね、参った、参った。
● junkoちゃんの感想
今日は雪にビックリでした。それ以上に驚いたのがルート上に見どころが無く、野仏、説明板も無い状態でした。こんなコースは紀伊山地の霊場と参詣道の中でもここだけです。林道工事の時アスファルトの下に眠ってしまったのかなあ。
● 正ちゃんの感想
高野山と言えばゴマ豆腐、ゴールしたら早速大門の階段下にある店のノレンを掻き分けてゴマ豆腐を購入しました。晩酌が楽しみです。
(JONの声) そっかあ南海難波駅でそさくさと別れたのは家に帰って晩酌をするためだったのですね。
● JONの感想
紀伊山地の霊場と参詣道も残りわずかになりましたが有田・龍神道ほど標識の無い、見どころの無い退屈な道は無かったです。
まず登り口がわからない。地形図で判断するには花圃の里の建屋の中を抜けていかなければいけない感じ、姫がそれらしき道を見つけて階段の登ってみるとハイキングコースの標識がありましたが「有田・龍神道」の標識は有りません。花圃の里のフロントで聞いてみると「広場の端の階段を登れば良い」とのこと。GPSを見てみると登山口は違うものの北へ延びる登山道の上を歩いています。これで良いと確信しましたが不親切極まりないですね。
 
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