高野七口 その1  高野七口 その2 高野七口 その3   高野七口 その4 高野七口 その5  高野七口 その6 高野七口 その7 
2020.5.29
第1日目 5月29日(金)晴れ
午前6時から本堂で1時間半の朝勤行に参加しました。「眠いから行かない!」と言う人もいましたが宿坊の雰囲気で自然に全員参加しました。般若心経の読経を済ませ、私達も焼香をさせてもらいました。弘法大師像にひとりづつお茶をお供えする儀式に何故だか涙があふれてしまいました。その後朝食を済ませ宿坊に別れを告げました。 
 無量光院のお坊様のお見送りをうけて出発です  無量光院 本堂
この日の予定は無量光院・宿坊を後にして女人堂巡りをした後に奥の院に参拝します。高野山女人堂巡りは、大門からスタート。
無量光院を出発して人通りのない道を大師教会本部へ向かいます
前日 山から下りて転軸山公園前バス停から高野山警察前まで約4キロを路線バスに乗る予定でしたが 15時台で運行が終了しており途方に暮れた次第です タクシー会社の電話番号をお聞きしたくてバス停前のお屋敷を訪ねましたところ 「お送りしましょう」快いお言葉をいただき 乗用車に3人と2人に分けて2度も走ってくださいました 道すがらお話をさせていただくと「ご心配なく 高野山での出来事ですので対処させていただきます」とのこと 金剛峯寺・大師協会本部にお勤めとのこと お名前は小西様でした まさに地獄で仏と申しましょうか 紀伊山系の霊場と参詣道の結びにふさわしい出会いでした

朝一番に金剛峯寺・大師協会本部を訪ねると事務所に小西さんはいらっしゃいました  念ごろにお礼を申し上げることができ 昨夕の感激が再び蘇りました
大師協会本部での授戒体験は新型コロナの影響で休止していましたが壮大な建物内を見学させて貰う事ができました。また大講堂があり本尊の弘法大師様、脇仏の愛染明王様と不動明王様にお参りさせていただくことができました 良い体験をさせていただきました
本日の女人道歩きは 大門口から午前9時45分のスタートです。5分足らずで「お助の地蔵」に到着です。それからの女人道は町の中に下りたり、山中に入ったり登下降を繰り返し、またまたきつい登坂となりました。2日目の登坂はきつい・・・です
大滝口へ階段状の道を下ると、高野槇の大木が目につきます。急坂の途中から大滝口女人堂跡が見えてきてスタンプ台も見えてきました。この道は熊野古道小辺路にも通じている道で2011.04.09に熊野本宮大社に3泊4日の行程で歩いたところです 何故か「高野七口スタンプ帳」にも大滝集落や大股登山口のスタンプも掲載されています(高野七口に小辺路のスタンプはミスマッチじゃないの?⇒発行元に連絡済み) 
女人禁制で男性でも用事が無ければ入れない  円通律寺  参道
大滝口女人堂跡から円通律寺山門前をかすめ「一の橋」の町並みに下りてきました。11時50分です。語り部さんとはここで12時30分に待ち合わせです。観光センターの中に入り、軽めの昼食を思い思いにとりました。「腹が減っては歩けない?」
奥之院参詣
約束の時間丁度に腕章を撒いた語り部の安川様と合流し早速一の橋側から入門しました。入ってすぐに目立ったのが真っ白な供養塔「同期の桜」でした。たくさんの手が印象的でした。これは第二次世界大戦で生き残った同期の桜によって建立されたものだそうです。塔は千手観音の慈悲と不動明王の怒りの炎を表したもので、塔内には戦没者が記名されているそうです
『散る櫻 残る櫻も 散る櫻』と書いてありました。これは良寛さんの辞世の句だそうです。また昭和の時代には『散る櫻 残る櫻も 散る櫻』は軍事歌謡として「鶴田浩二さん」の歌唱で有名になっており当時は多くの人が口ずさんでいたようです   YouTube  https://www.youtube.com/watch?v=4NMigAHpoew で聞くことができます
  一の橋、中の橋、御廟橋と渡る毎にお大師様に近づいていくのだと説明して貰いました。脱帽し、一礼して橋の端を渡りました。弘法大師空海はあらゆる人を救いつづけていると信じられています。一の橋から御廟までの2kmの参道の両側には数百年も経つ老杉が高くそびえ、20万基を超える墓碑が並び大師信仰の厚さを伺うことができました。コロナで海外からの観光客がいないため、ゆっくりと落ち着いて日本人の心を持って、2時間をかけて静かにお詣りできました。語り部さんから詳しく説明を聞き高野山の歴史の入口をかじった満足感でいっぱいです。
 語り部の安川様と記念の一枚
 午後2時40分ごろの静かな中ノ橋参道 (これも新型コロナのせいでしょうね)
みんなの感想
 ● ひめの感想 
念願の「宿坊に泊まって、奥の院参拝は語り部さんに案内をお願いする」夢が叶いました。「高野山に来たどーっ!」を実感できました。人の優しさにも触れ合えました。「高野山に来られた人は、すべてお客様です」の言葉が心に残ります。高野七口を歩き終えれば全ての熊野古道と言われる紀伊山地の霊場と参詣道は歩き尽したことになります。振り返りますと過酷すぎる大峰山奥駈道を吉野山から本宮大社まで七泊八日で完歩した時「これに耐えれたからどこでも歩ける」そう思いました。
今回の仲間と歩いた一番の思い出コースは大雨の「栃原〜三瀬谷」で、流された橋をみんなで協力して架け替えたことが思い出されます。誰一人として遠回りをすると言う考えがなかったこと「力を合わせれば何とかなる」と仲間との山行が心強く感じました。貴重な映像が残っていることも私の宝物です。単独山行では味わえない!
https://www.youtube.com/watch?v=KPoCJGhGME0&feature=youtu.be
● 靖ちゃん
今回も大変お世話になりました、楽しかったです ありがとうございました。
一晩では疲れ取れませーん(何日かかるかな?)
● 留守番ポッチーさんの感想
皆様、おめでとうございます。最終回にふさわしい山行でしたね。宿坊・無量光院での朝のお勤めご苦労様でした。私も参加したかったです。素晴らしい語り部だったそうですね。道中からの沢山のスマホ写真ありがとうございました。次の旅行時には元気な姿を見て頂けると思います。
● junkoちゃんの感想
ありがとうございました。今日は正ちゃんと違い体はロボット状態ですので、録画していた熊野古道伊勢路七峠を見て過ごしました。あの時はもうチョット体力有ったのに、菅笠は残念ながらもう使うことはないのか、ジョンさんにキット「三途の川を渡るときに使い」と言われそう等と思いながらこの長い旅を企画して頂いたお二人には、靖ちんの送信した写真そのもの、感謝しております
● 正ちゃんの感想
皆様、大変お世話になりました。今回のコースはかなりキツイコースやったけど、途中でのハプニングも色々あり、楽しいコースでした。宿坊も語り部さんの話もとても良かったね。今回は腰痛や筋肉痛にはならなかったが、右足にマメを作ってしまって、それが痛かった。次回も楽しみにしてま~す。
● JONの感想
人との触れ合いに感謝する旅でした 黒河道で橋本橋を渡っている時 南から自転車で走ってきた女子中学生がわざわざ自転車から降り 丁寧に朝の挨拶をしてくれたこと転軸山公園前から高野山警察まで笑顔で送ってくださいました金剛峯寺・大師協会本部にお勤めの小西さん 大峰道の桜峠で快く言葉を交わしてくださいました地元のウオーカーのみなさん 龍神道では笠田から花園温泉まで乗せてくださり花園で登山口を探すのに協力してくれたバスの運転手さん 町石道では矢立峠の茶店のおかみさん 京・大坂道では日輪寺のおかみさんと千石橋で「道間違わないように…」と追いかけてきてくれた地元のおじ様 三谷坂では誰にも出会いませんでした 女人道・奥之院で語り部の安川様 いろいろな方に感動を与えていただきながら歩けた紀伊山地の霊場と参詣道・高野七口でした
 
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